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【完全版】犬がエサを残すのはなぜ?経験豊富な愛犬家が語る「食べない理由」と「安心できる対処法」

ご飯を残す犬

「犬 エサ 残す」と検索しているあなたは、きっと愛犬が突然ご飯を食べなくなったり、食べムラが出たりして、不安な気持ちになっているのではないでしょうか。

私自身、これまでに何頭もの犬と暮らしてきましたが、「なぜ食べないの?」「このままで大丈夫?」と悩んだ日々は一度や二度ではありませんでした。

犬がエサを残す行動には、さまざまな理由があります。そして、その理由は一つではなく、いくつかが重なっていることも少なくありません。この記事では、長年犬と暮らしてきた愛犬家の立場から、無理なく試せる対処法や、安心できる見極め方をできるだけわかりやすくお伝えしていきます。

 

「犬がエサを残す…」そんなとき、まず見てほしいこと

まず初めに大切なのは、「慌てないこと」。犬には人間と同じように、「今日はちょっと食欲がないな」と感じる日があるものです。

以下のような点を、静かに観察してみましょう。

  • 水はしっかり飲んでいるか?
  • おやつには反応を見せるか?
  • うんち・おしっこの回数や状態に変化はないか?
  • 元気はあるか?遊びたがるか?
  • 最後にしっかり食べたのはいつか?

これらに問題がなければ、1日程度の食欲低下であれば、それほど心配しすぎる必要はありません。ただし、「明らかに様子がおかしい」「ぐったりしている」「何も口にしない日が続いている」といった場合は、早めにかかりつけの動物病院に相談してください。

 

犬がエサを残す主な理由と、それぞれの見極め方

● 食べ飽きた or 食欲がわかない(嗅覚・味覚への刺激不足)

犬は嗅覚がとても敏感な動物です。特にドライフードは、開封から日が経つと香りが飛んでしまい、急に食べなくなることがあります。

✔ 見極めのポイント:

  • 食器を近づけても無反応、においだけ嗅いで食べない
  • 新しいフードや、おやつには飛びつく

☘ 対処法:

  • ドライフードを電子レンジで5〜10秒ほど温めて香りを立てる
  • ぬるま湯でふやかしてやわらかくする
  • 香りの良いトッピング(茹でたささみ、かぼちゃなど)をほんの少しだけ加える

※トッピングは“食欲のスイッチ”にはなりますが、頼りすぎないように注意が必要です。

 

● 間食やおやつの与えすぎ

実は「お腹がすいてないだけ」だった、というのもよくあるケースです。おやつや人間の食べ物を少しずつ与えていると、主食を食べなくなることがあります。

✔ 見極めのポイント:

  • おやつには飛びつくが、フードは食べない
  • お腹周りがふっくらしている、太り気味

☘ 対処法:

  • 食事前2時間はおやつを控える
  • フードの量と時間を一定に保つ
  • おやつの量を1日の食事量に含めて計算する

我が家では「ご飯を食べてからじゃないと、おやつは出てこないよ」というルールで、食べ残しが減りました。

 

● 体調不良・口の中の違和感

痛みや不快感で食べないケースもあります。歯や歯茎の問題(歯石、口内炎、折れた歯など)や、胃腸の調子が崩れていることも。

✔ 見極めのポイント:

  • フードを口に入れても吐き出す
  • よだれが増えた、顔を気にするそぶりがある
  • 下痢・嘔吐など他の症状も出ている

☘ 対処法:

  • フードをふやかす、柔らかい食材にする
  • 早めに動物病院へ相談する
  • 口の中を定期的にチェックする習慣をつける(難しいときはプロに任せる)

 

● 食事環境のストレス・不安

犬にとって、落ち着いた環境で食事することはとても重要です。騒がしい部屋、急な来客、家族の声かけなども影響します。

✔ 見極めのポイント:

  • 食べようとしても途中でやめる
  • 食器の前で立ち止まって動かない
  • 食器をくわえて運んでしまう

☘ 対処法:

  • 静かで安心できる場所に食器を置く
  • 食事中は声をかけず、見守るだけにする
  • 他のペットと距離を置くようにする

私の家では、食事場所を少し離れた静かな部屋に変えただけで、びっくりするほど食べるようになった子がいました。

 

● 飼い主との「かけひき」が癖になっている

可愛いからといって「食べないの?」と構ってしまうと、「残すと注目してもらえる」と覚えてしまう犬もいます。

✔ 見極めのポイント:

  • 食べないときに飼い主をチラチラ見てくる
  • 食器を下げようとすると慌てて食べ始める

☘ 対処法:

  • ご飯は15〜20分で下げる
  • 食べなかったらそのまま次の食事まで待つ
  • 飼い主は反応を控えめに

「ご飯は今しか食べられないんだ」と思わせることで、だんだん食べる習慣が戻ってくる子も多いです。

 

年齢や犬種による違いも理解しておこう

食べる量や食欲の波は、年齢や犬種によっても大きく異なります。

ライフステージ 特徴 食事の注意点
子犬 成長期でムラ食いあり 食事回数は1日3〜4回が理想
成犬 食事リズムが安定 おやつ・カロリー管理に注意
シニア犬(7歳〜) 嗅覚や食欲が低下傾向 柔らかさ・消化の良さが鍵

また、チワワやトイプードルのような小型犬は食が細く、反対にゴールデンやラブラドールなどの大型犬は食欲旺盛な傾向があります。
「他の犬はこれくらい食べるから…」と無理に比べる必要はありません。

 

ご飯を楽しい時間にする工夫

「食事はうれしいこと」「ご飯は幸せな時間」と思ってもらうことが大切です。

  • お散歩のあとにご飯をあげる(お腹が空く&達成感がある)
  • 食事前に少しおもちゃで遊ぶ(気分の切り替え)
  • 食べ終わったらやさしく声をかけてあげる

こうした習慣の積み重ねで、食べることが自然と「楽しみ」になるんです。

 

迷ったら、抱え込まず専門家に相談して

いくら経験があっても、食べない理由が分からないこともあります。そんなときは、「こんなことで相談していいのかな?」と思わずに、動物病院や信頼できるトレーナーさんに相談してみてください。

  • 明らかな異常がなくても、相談するだけで安心できる
  • 体重や歯、腸内環境など見落としていた原因が分かることも 

 

まとめ:犬がエサを残すのはなぜ? について

この記事のポイントをまとめます。

犬がエサを残すのは体調・環境・心理・食事内容など多様な要因がある

まずは水分摂取・排泄・元気の有無など基本的な様子を観察する

フードに飽きた場合は香りや食感を変える工夫が有効

おやつの与えすぎで空腹感がなくなっていることがある

歯や胃腸などの不調が食欲低下の原因になることもある

騒がしい環境や不安が食事への集中を妨げることがある

飼い主の反応次第で「食べないと構ってもらえる」と学習することがある

年齢や犬種によって食欲や食べ方に違いがある

食事の時間を楽しいものにすることで自然な食欲を引き出せる

原因が分からないときや体調が気になるときは早めに専門家に相談する

焦らずに愛犬のサインを丁寧に読み取り工夫を重ねることが大切

犬がご飯を残す姿を見ると、不安になる気持ちはよく分かります。でも、「食べない=問題行動」と捉えるのではなく、「何か伝えたいことがあるんだな」と思ってあげてください。

焦らず、怒らず、でもよく見てあげて。
小さな工夫や観察が、また“おいしく食べてくれる日”につながります。

 

おすすめのドッグフードは、以下の記事で詳しくご紹介しておりますので、ご参考にしてください。

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